one room

忘れたくないことと、忘れてしまったことについて

悪い女の子はどこへでも行ける

「良い女の子は天国へ行けるが、

悪い女の子はどこへでも行ける」

どこかの編集長さんの言葉らしい。

本当かなぁ。

私は薄ぼんやりと、

明るくなってきた窓の外を見ながら思いました。


「どこへ行きたい?」

あの日、どこにも行けない私に、そう聞いた。

好きな人のことを思い出す。

確かその時私は、

「どこでもいい、どこかに行っちゃいたい」って答えた。

そんな投げやりな私を、

特別な場所に連れて行ってくれたんだ。

思い出して、寂しくなった。

あの場所は、天国だったのか、

それとも、どこへでも行けるから、

辿り着けた場所なんだろうか。

またいつか、私はあそこに行けるだろうか。


今日はもう、とても寒い。

考えごとで頭の中を埋め尽くしながら、

二枚目の毛布を取り出しました。

頭から被って、怖いものから自分を守る。


そして、これからの予定を思い出してみる。

今月だけでも、スタジオや、お兄さんのライブ代、

秋物のかわいいワンピースを見つけた、

最果タヒさんと江國香織さんの本も、

おすすめしてもらったので是非読みたい。

うーん。お金が足りそうにない。

完全に使いすぎていると思う。

十万円のギターを買ったり、

服だって数え切れない程増えている。


携帯を開いて、

少しいけないことでもしてみようかなと思う。

なんだかブレーキがない感じだ。

少し危ないかなって、自分でも思う。

でももう、どうでもいいのかもしれない。

私は寂しい。

それが少しでも減るなら、

どんなことでも出来る。

とりあえず、真面目なバイトのシフトを提出する。


私だって、どこへでも行けるようになりたい。

今日は一人ぼっちの日。