one room

忘れたくないことと、忘れてしまったことについて

2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

色を映し移す白

朝起きて、ギターを抱えて自転車を漕ぐ。確か空は真っ青で、空気は少し冷たかった。友だちの家に着くまで、めずらしく何も曲を聞かずに行った。耳にイヤホンが無いと、少し心許なくて、涼しい。昨日の夜は、ぎりぎりまでスタジオで練習して、そう言えば、衣…

声出して、

ライブ二日前、スタジオ終わって待合室みたいなところ。ふわりとした金髪の元ボーカル、現在ベースのお兄さんに遭遇。話し方はいつも通りとても丁寧。抱えてきたベースを取り出して弾き始める。「明後日、楽しみだね」と言われる。明後日なんだと、実感の沸か…

こっそりカフェオレ

今日でライブ前は、お兄さんとの練習最終日。頑張ってねと、スタジオの自動販売機でカフェオレ買ってもらって、(本当は)飲食禁止のスタジオの中で、こっそり乾杯しました。隣の部屋からの音漏れがBGM代わりです。カフェオレは甘くて、あったかくて、とても落…

掃除したら灰皿が倒れる

今日は、お休みの日、昨日帰ってきたの1時とかだったので、お昼まで寝てた。起きて、スタジオに来週分の予約をしました。合計五日、十二時間。あと、お兄さんとの練習一日、二時間。来週はほとんど毎日通うことになりそうです。ライブ一週間前からスタジオ半…

十日後

欠陥していること。足りてなくて、欠けていて、そこに何か無いこと。何も無いけど、何も無い空間が、空白があること。埋まらない、失われたなにかは、そこにどうあったのか忘れられていく。元から無いものは、想像の中にぼんやり浮かび続けているけれど。私…

スタジオ

賑やかな日です。ギターのお兄さんが帰ってきて、久しぶりに、スタジオで練習があります。白いシャツ、白のスカート、パーカーにコート。少し戻ってきた冬の寒さに困惑しつつ、マフラーを巻いて外に出ました。六時、スタジオへ行くと、高校生のドラムさんが…

青色楕円の夢の先

眠れるかなと思ったけれど、一時間くらいで目が覚めてしまった。夢の中で私は、道の真ん中に立って、泣き声を聞いていた。誰かなと思って、キョロキョロするけれど、人は誰もいなくって、気づいたら私が泣いてたってオチだった。私は猫じゃらしを摘んで、左…

携帯と炭酸水

誰が何を考えているかなんて、全くわからないのが常で、そんな場所で、どうして息ができるの。私は自分のこと、もっと痩せなきゃだと思う。けれど、バイト先の男の子から、全然そんなことないと言われ、焼肉弁当みたいなのおすすめされた。結果、チゲスープ…

夜のこと

夜の考え事は、それはそれは重たく湿っている。その湿ったものを絞れば、夜の藍色が流れ出すけど、私はというと、そのもの自体を抱いて寝ているので、白い服が、寝ている間にだんだんと藍色に染まってゆく。洗えばまた白に戻ることを知っている私は、何も気…

春になろうと、動く手前、雪

三月を目の前に、雪。冬が、最後にそれらしい挨拶をしてるなぁと眺める。大好きだったよ。また冬になったらよろしくね。吐く息が白いのも、マフラーをまくのも、雪を眺めるのも、私大好きだから。春は変化の季節で、今までずっと苦手だった。変化すること自…