「もうすぐ今年が終わるね」と、ギターを丁寧に柔らかい布で磨きながら、お兄さんは言った。12月19日の、午後10時のこと。私は寒くて、セーターにコートを着ていたのだけれど、薄い長袖一枚のお兄さんは、季節外れにも、暑いなぁと呟いた。私の部屋に、ずっと…
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