one room

忘れたくないことと、忘れてしまったことについて

マルティーニ

My Bloody Valentineのsometimesを聞きながら湯船に少しずつ沈んでいくと、まるで死んでしまうような気がした。

なんとなく、透明になりたくて、ご飯の量が、ほとんど無くなっていた生活。

水曜日の練習のあと、お兄さんとラーメンを食べた。その後、私はチョコチップクッキー、お兄さんはさきいか、選んで発泡酒とマルティーニを1本カゴに入れて、深夜のドンキホーテのレジに並ぶ。無愛想な店員さん。

お兄さんの家で、乾杯する。

深夜のよく分からないテレビが小さな音で流れていて、お兄さんのiPadで、YouTubeが開かれていた。

私は、お兄さんから色んな曲を教えてもらった。

その中でも、sum41がとても好きになり、スマホのメモに書き記しておいた。

眠気に負けて、その日は朝の9時ごろ眠ることにした。

帰りは、半分くらい車で送ってもらった。

お煎餅のお土産まで頂いた。

前日、クッキーのお土産を貰っていたのと、別の方からも、ビスコ頂いていたので、お菓子がたくさんでした。

電車に乗ると、悲しくなる。

後日、また何か、うまいもの食べに行こうとLINEが来ていた。楽しみです。


実の父親と、こんなふうに話せたなら、どんなに幸せなんだろうと、お兄さんといる時によく思う。

叶わないことを、想像することは辞めるように心がける。

バイト先には、私の母を自称する人が二人もいる。

誰も、私の幸せを願うと言ってくれる。

手首は切らないけど、その代わりに、

今回はピアスを四つ増やすことにした。

限界までピアス増やしたいですねと、バンドの先輩と話した。

ニードルはうまく使えなくて、ピアッサーで開けているけど、問題が起きることなく、ホールが無事完成していく。

一瞬の痛みに耐えること、それにより付いた傷の可視化。

増やすピアス増えるピアス。