慈しむ
すっかり昼と夜が溶けてきた。
ねぇ、素足で駆けていたあの頃は、
もう少し壊れていた気がする。
お兄さんに言われたこと、
騙されたと思って信じてみている。
生きていくことに、必死。
携帯代の支払い、ことごとく忘れているけど、
美容室の予約は忘れなかったりする。
ご飯をしばらくほっといて、
ギター掻き鳴らしたり。
私の日常は、他人から見たら、
眉をひそめられてしまうけれど、
私はこれを愛おしいと思うよ。
思い出した時、微笑めるものになっている気がする。
両足首にできた痣、寝ている時、自分の足の爪で抉っていたのが原因だった。
今辛いのも、
もしかして自分のせい。
不安も不眠もない部屋で。
また会えるならその時は、
あなたがあなたでなくても、
私はきっと、傷ついたりせずにいられる。
もういらない、もういらない。
だから、幸せになって下さい。
私は、幸せになったあなたが、
後悔するくらいに、大きな場所に立ちたい。
そして、
いっぱい傷つきたい。
綺麗なまま自殺するより、
傷つきながら生きながらえなければ。