one room

忘れたくないことと、忘れてしまったことについて

携帯と炭酸水

誰が何を考えているかなんて、

全くわからないのが常で、

そんな場所で、どうして息ができるの。


私は自分のこと、もっと痩せなきゃだと思う。

けれど、バイト先の男の子から、

全然そんなことないと言われ、

焼肉弁当みたいなのおすすめされた。

結果、チゲスープだけ飲んでみた。

あんまり辛くなかった。

そんな事無いって言われたし、

まぁ、いいかなと思って、杏仁豆腐も食べた。

真っ白で、甘くて、冷たい。

大好き。


その日は、十五時から二十二時までだったけど、

もともと少なかったお客さんが、

時間が経つにつれいなくなって、

最後の一時間くらい、

ついに全くお客さん来なくて、

お店の中二人きりでお喋りしてた。

なんか、アニメの話、あんまり覚えてないけど、

すごく面白いと、動画まで見せてくれた。

いつか見なきゃなぁと思う。

お客さん増えないまま勤務終わって二人で退勤した。

お仕事あんまりして無くて、すこし後ろめたい。


風が強くて、湿度が高くて、

少し肌寒くて、

空が薄曇りの日の夕方。

たぶん、一番文章が書きたくなる。

今日もそんな日で、お店の窓見ながら、

ぼんやりしてた。


家に帰って寝ようと思ったけれど、

眠れない。

携帯の光に、ペットボトルの炭酸水が反射して、

しゅわしゅわと光っては消えるから、

なんとなく私は私を許した。

ベットから転げ落ちてみたら、

少し眠たくなってきて、

床に毛布を引きずり下ろしてみる。


誰も知らない記憶が、忘れられないから、

いつまでも前へ進めない。