one room

忘れたくないことと、忘れてしまったことについて

間違い電話とお兄さん

今日はバイト先から、

少しだけれどお給料が振り込まれました。


私は、紺色のダッフルコートと、

スグリーンのワンピース、

明るい水色のリュックを買いました。


できる範囲で、自分の好きなものを、

毎月三つだけ買うこと。

それを纏って、いること。

来月は何を買おうか、わくわくしている。


買い物を終えて、

おろしたてのワンピースとコートを着ました。

リュックの中には、シールドや、チューナーを入れます。

それから、お昼ご飯食べ忘れたままに、

ギターのお兄さんのいるスタジオへ行きました。

スタジオにつくと、

ギターのお兄さんと、金髪のお兄さんがいます。

ギターのお兄さんの赤と、金髪のお兄さんの黄色、

あとは、青の人か緑の人がいれば、

信号機になりそうだと思いました。

私は、少し面白いなと思いながら、

「お疲れ様です」と言って入ります。


金髪のお兄さんは、

バイト先にテレビの人たちが来たと、

少し楽しそうに話していました。

金髪のお兄さんのところのラーメンは、

とても美味しいので、また食べたくなってきます。


それから、ギターのお兄さんとスタジオに入ります。

前の日、音取り頑張っていたので、

そこだけは少し褒めてもらえました。

頑張ったことを、偉いねって言ってもらえるのは、

とてもとても嬉しいことでした。

そして、今度予定されている、合宿の話をしました。

合宿は、お兄さんの家のある隣の県へ行きます。

ご飯屋さんは、お兄さんが、

美味しいところをたくさん知っているそうです。

一日中ギター漬け、とても楽しみです。


それから、1時間だけ待合室で休憩しました。

すれ違いで練習に入った友だちから、

ココアをもらったので、それを飲みました。

とてもとても甘くて疲れがふんわり軽くなりました。


待合室には、

黒髪のギターのお兄さん(名前が動物な人)と、

金髪のお兄さんのバンドのドラムの人がいました。

ドラムの人は高校一年生だけれど、

本当に大人びて見えます。


名前が動物なお兄さんは、ポテトを分けてくれました。

三人でぱくぱく食べました。

それから、少しだけギターを教えてもらいました。

スタジオの待合室での会話は、

なんだかとても楽しくて大好きです。

なぜかお兄さんは、間違いメールの相手と、

話が弾んでいましたが、

「お前」って言われたのに怒って、

直接電話をしていました。

声の雰囲気から、

相手は学生の男の子だったようでした。


そのうち、ギターのお兄さんのバンドの、

ドラムの人もやってきました。

この人も優しくて、少し話しました。

「今日はお菓子なくてごめんね」と言われました。

今日は、パンしかなかったらしいです。

前もらったじゃがりこおいしかったなぁって、

思い出して、改めてお礼を言いました。


しばらくして、友だちと合わせて練習しました。

課題は、沢山あるみたいです。


帰りには、二人で焼肉に行きました。

とっても美味しくて、楽しかったです。

相変わらず私は、お肉を焦がしてしまいました。

結局友だちに奉行してもらいました。


それから、近くのお店で、

お揃いで香水を買いました。

ブルガリのブラック。

甘ったるいこの匂いで、

二人ともとても好きな場所を思い出します。


明日も早いのに、別れたのは二時ごろ、

寝不足が確定しました。


寝る前、携帯を見ながら、

私にも、間違いメール来ないかなと思いましたが、

どうやら、そんなによくあることではないみたいでした。