one room

忘れたくないことと、忘れてしまったことについて

留まる

白い腕時計を買った。

遠くに移り住んだ友だちと、

久々の電話だった。

友だちに、肌の色が白いから、

白色の物が似合って良いねと言われた。

大学までの道のりを、毎日自転車で通っているという友だちは、

Twitterに載せていた写真の中で、

一際目立って健康的な肌色をしていた。


そんなことを思い出していたら、

私のような日焼けをする機会が無い人間に、果たして腕時計は必要なのか心配になってしまった。


人に見せられなかった腕も、

最近、少しずつ綺麗になってきた。

もう確か最後に傷つけた日を思い出せない。

来年の夏には、人前で半袖を着れるかもしれなかった。

最近の私は、生活は相変わらず無茶苦茶だけれど、

それでも自分に優しくなれたような気がする。

しばらく前に、心も体もお金に変えてしまおうと思った時、

もう、さて踏み出そうという日の前々日、ギター練習の後に、お兄さんと朝まで雑談していたら、

それがなんだかとても楽しくて、

やっぱり止めておこうという気分に不思議となった。

自暴自棄だったところにブレーキがかかった。

今までなら、飛び越えてしまっていたと思う。

今は、引き留めてくれる人がいて、それに自分が気づいている。


飛び越えなかったから、

ここにいられる。

よかったと、思う。


明日は、修学旅行を欠席したため、

北海道を知らない私が、

北海道名物のご飯を食べにいきます。

海鮮丼、味噌ラーメン、チョコレート。