夏の願い事を供養する
この夏にしたいと願って、
でも実現する事はなさそうなことを、
七月の最後の日に、書き出すことで、
これを供養としようかなと思う。
①友だちと、花火をしたい。
一つ目のこの願いは、半分かなっている。
昨日、友だちと花火をしたのだ。
でも、したかった相手が違ったので、叶っていないし、その友だちは忙しくて、私にかまっている暇はなさそうなので、ここに列挙される。
別の友だちとした花火も、割と楽しかった。
花火大会の打ち上げ花火を無視して、
自分たちで手持ちの花火をするといる経験は、なかなかしないと思う。
でも、楽しみにしていた線香花火は、
ふと、通りすがった浴衣の兄弟を見ていたら、
いつの間にか落ちていた。
先程までぱちぱちと音を立てながら私の手元で咲いていたのに。
そんなものなのかなと、少し諦めた。
願う相手と花火できないのも、似たような悲しさかもしれない。
悲しさを振り切るために、
空元気のような状態で遊具へ向かった。
夜の公園で全力でブランコを漕ぐのは、
意識まで宙に浮かんでいくようで、心地いいことを知れたのは、私にとってきっと良いことだと思う。
きぃきぃと軋むのは、ブランコの鎖か、
私の言葉か、よくわからない夜だった。
②好きな人と、アイスを食べたい。
好きな人と、コンビニでアイスを買って、
道すがら食べるという夢を見た。
それからずっと、夢の中の自分が羨ましい。
あまりの暑さに、アイスが溶けだして、
好きな人が焦っていたことも、ちゃんと覚えている。
いっぱいあると思っていたけれど、
言語化できそうなのは、二つくらいしかなかった。