さようならと呟く君に
夢を見ました。
青っぽい世界で、私は泣いていました。
すると、ギターのお兄さんがあらわれて、
頭を撫でて、慰めてくれるのです。
私は、ああ、もう大丈夫だと思って、
目を覚ましました。
ベッドから這出ると、ごろごろと転がって、
部屋の隅まで移動しました。
くすりが完全に抜けてないみたいで、
立ち上がることができません。
わたしは床に転がったまま、
夢の中の青とよく似た色をこぼす窓を見ていました。
読みかけの本につま先がぶつかります。
四月なのに、とても寒く感じました。
携帯をたぐり寄せて、
ソラニンを再生します。
過去の自分とサヨナラする歌。
さよなら
さよなら
さよなら
私も、さよならしなくてはいけない。