one room

忘れたくないことと、忘れてしまったことについて

春になろうと、動く手前、雪

三月を目の前に、雪。
冬が、最後にそれらしい挨拶をしてるなぁと眺める。
大好きだったよ。
また冬になったらよろしくね。
吐く息が白いのも、
マフラーをまくのも、
雪を眺めるのも、私大好きだから。

春は変化の季節で、
今までずっと苦手だった。
変化すること自体が、
結果がどうであったとしても苦手。
変わりたくない、
このままでいいし、このままがいい。
珍しく、そんな私が望んだ変化が今年は一つ。
二人で暮らす、友だちと、私。
厳密に言うと私は、
ずっといられるわけではないのだけれど。

友だちは大変だ。
私みたいに家を出るというより、
珍しいパターン、家に取り残されてしまう。
そこに私がやってくるのだ。
友だちは、
たくさん考える人だから、
昼間は、「猫をかいたいね」と話しながら。
深夜のTwitterで不安を滲ませる。
私、自分の事さえ、ままならないけど、
少しでも友だちが、
柔らかな時間を過ごせるように、願う。
ご飯作ったり、掃除したり、
あんまり沢山できないけれど、できたらいいな。

私だって不安で、それでも安心を、
暖かな時間を求めてて。
毎晩吐き気にうなされて起きるのは辛い。
友だちとの家には、
一番好きな毛布を持っていこう。
丸まって眠れれば、それでいいから。

まだ不確定な話だけれど、
きっと大丈夫、大丈夫だよ。

最後に雪が見れたから、
そんな今年だから、きっと。