one room

忘れたくないことと、忘れてしまったことについて

眠らない日

隣町の駅から歩く。

なんでそんなことになったかと言うと、

多分寝過ごしたと思って慌てておりたせい。

仕方ないから歩いてる。

ギターのお兄さんに、今日は送ってもらうから、

急がなきゃいけないなと思って、焦る。

焦ると、視界がだんだん青っぽくなっていく、

こうなると、なるべく落ち着いた方がいい。

危ない、分かってたけど、走った。

吐く息は真っ白で、道の隅には、

まだ雪が残っていた。

寒いのに、汗をかきそうだった。


なんとか待ち合わせのスーパーについて、

お兄さんを待つ。

真っ黒くて、骸骨とか髑髏が中にある車。

探してうろうろした。

まだいないみたいで、立って待つ。

しばらくするとお兄さんの車が来た。

中には、ギターのお兄さん、金髪のお兄さん、

高校生のドラムの男の子が乗っていた。

スタジオの人たちみんなで来たみたい。

おじゃましますって言って乗せてもらって、

スタジオまで行く。

お兄さんの運転は早いので、あっという間についた。

でも、横に乗っていた高校生のドラムくんは、

車酔いになってしまったみたい。

ふらふらしながら降りてた。

わいわいしてる車内は楽しかった。

賑やか、素敵だ。


スタジオについて、しばらく自主練習をした。

Cスタから、大好きなバンドさんの練習が聞こえる。

こっそり聞きながら、練習した。

それから、お兄さんと、友だちとスタジオ。

二時間、みっちり頑張った。

次までに、もっと、もっとって思う。


それから待合室みたいなところで、

ギターのお兄さんと、友だちと、金髪のお兄さんと、

水玉シャツのベースのお兄さんと、

とても優しいイベンターの方でお喋りしました。


ギターのお兄さんの小学生時代の話とか、

私と友だちの名前の話とか、

あだ名の話とか、

雪だるまの話とか、

バンドの話とか、

隣の県の怖い地域の怖い話とか、

色んなことを聞きました。

深夜一時を回った頃、

最後は一本締めで終わりました。

私は、この場所が一番大好きだなと思います。


それから、お兄さん二人と、

ラーメンを食べに行きました。

お兄さんたちは4玉、私は2玉食べました。

とてもお腹いっぱいです。

食べてる間、楽器や機材の話を聞きました。

私にはまだ分からない単語が多くて、

それでもなんだか楽しかったです。

気づいたら朝の五時でした。

お店から出て、ギターのお兄さんから、

自販機でカフェオレを買ってもらいました。

あったかくて、カイロみたいに手が温まりました。

そして、家まで送ってもらいます。

途中で私は眠たくて寝てしまって、

お兄さんに起こされました。

家の道案内しなければいけないのに、

寝ていた自分に驚きました。

家に着くと、

弟に鍵を開けてもらって、

着替えてバイトへ向かいます。


途中で、お兄さんにお礼のメールを送りました。

そして、六時半からバイト、やっぱり寝そうです。