one room

忘れたくないことと、忘れてしまったことについて

泣いた風船に

今日は朝からバイトでした。

新しく買った、青色のイヤホンで、
こたつの中でうたた寝してるみたいな、
プレイリスト再生します。
みかん三つくらい食べながら、身支度をしました。
窓が薄ら白く曇っているのを見てしまったので、
マフラーにコートを追加して完全装備で、外へ。
自転車に乗りながら、ポケットから、
さっき温めてきたコーヒー取り出して飲みます。
横断歩道で止まる時、
車で出勤してる同級生を見かけます。
手を振ってみたら、
友だちも手を振りながら、
「乗せていこーかー?」って言います。
「ううんー!だいじょーぶだよー!」答えます。
「そっかー!頑張れー!」応援されました。
「ありがとうー!」
そのうち信号変わったので、それぞれ出発しました。
もう学生じゃないので、
朝、向かう場所が一緒じゃないんだなぁって、
少し寂しくなってしまいました。
応援されたので、
さっきまでより少しスピード上げて自転車漕ぎます。
途中、昨日ギターのお兄さんが、
ツアーから帰ってきたら猛特訓だって言ってたの、
ふと思い出して、家に帰ったら練習しようと思います。
ギターのお兄さんは最近あちこちツアーに行っているので、
今どこにいるのかなと思ったら、新宿らしく、
そんな場所、地図でしか見たことないなぁと思います。
だから、そんな場所、本当にあるのか、
実感が全然湧いてきません。
ギターのお兄さん、よくわからないとこにいるみたい。
明日は、名古屋だって言っていました。
やっぱり、よくわからない。
私はといえば、自転車で30分先までしか、
今日は動かないというのにな。

バイト先に到着したら、
「寒かったみたいだねー」って笑われました。
室内は暖かくて、外とは全然違うので、
私だけ南の国に漂流してきたシロクマみたいです。
今日はバイト中、
めったに会わない夜勤の人がいて、
「○○さん、いつもにこにこしてて可愛ねー」
って褒めてもらったりしました。
なんとなく少し嬉しくなったりしています。
いつもにこにこ、していたいからしています。
私はいつだって何も知らないで笑っていて。
紐の切れてしまった風船にしがみついているんです。
私は、このままどこに飛ばされる。
その先に、私が会いたい人たちいなくなっているなら。
怖いと思いました。