one room

忘れたくないことと、忘れてしまったことについて

目と星の関係

好きな人に、メールを送りました。

以前連れてってもらった場所に、
もう一度連れて行ってくださいませんかって。
返信こないかもとか思うと怖かったので、
バイトの前に送りました。
こうすれば、不安になったりする時間が、
少し短くなると思ったからです。
バイト先は、今日もお客さんが来なくて、
予定より一時間早く上がりになりました。
帰り道、煙草吸いながらうろうろしていたら、
オレンジ色の月が見えて、なんとなく立ち止まって、
しばらくそれを見ていました。
本やパソコンに蝕まれた私の目は、
小さな星を見つけらなくなりました。
でも、月なら見えました。
リュックから、携帯を取り出します。
画面をつけると、
「いいですよ(^-^)」って、
顔文字付きの返信が届いていました。
嬉しくなって、明日、
知らない人としなければならない色々なことなんて、
どうでもいいことのように思いました。
早く会って、大丈夫だよって、言ってもらいたい。
全然大丈夫じゃないこと、
大丈夫なことにしてほしい。
そんなふうに思いました。
見えるものからも目をそらして、
そこにないものを見ていたい。