one room

忘れたくないことと、忘れてしまったことについて

シュークリーム苦い

シュークリームをもらいました。

ひと袋十二個入り。

とてもおいしそう。

何よりそれをくれた友だちの行動が嬉しい。

スキップしたいの抑えて帰った。

そういえば、煙草が最後の1本だった。

帰りながら消費していく。

ゆらゆらきえて空気になった。


家に着いて、シュークリームを食べた。

実は今日、悲しいことを聞いたから、

これで元気になりたかった。

なれなかった。

自分を他人に任せて、

他の人の面倒を見るって言った。

友だちも、見てもらおうかなって言う。

でも私はもう、他の人に聞くしかないのに。

もう頼れないのに。

嫌だった。

手に余ると思われたのなら、

消えてしまいたいと思ってしまうくらい、

恥ずかしかった。

シュークリームは甘い。

世界はどうしようもなく苦い。

二つに揺られて無感情になる。

今日はもう、なにも考えたくない。