one room

忘れたくないことと、忘れてしまったことについて

夢の中で泣くことは

朝起きて、さっきまで見ていた夢を、

ぼんやりと思い出していました。

四時頃、寒くて着ていた毛布のせいで、

汗ばんでいる頬を、お昼間の扇風機が冷ましてくれます。

さっきまで、私は夢の中で泣いていました。

もしかしたら、こちらの私も泣いていたのか、

目がなんだか痛い。

夢の中で私は、祖父と祖母の住んでいた家にいました。

そこでどうやら、私は、

従兄弟と結婚するようでした。

実際にはありえませんが、なぜかそういうことでした。

私は真剣に嫌がります。

そんなに嫌がれば、従兄弟に失礼なのに、

好きな人を思い出して泣いていました。

私は、縁側から飛び出すと、

その場所から脱走しました。

そして、携帯をとりだし、

好きな人に連絡しました。

なんと返信が来たのか覚えていません。

夢なのだから、

覚えていたって仕方がないはずなのに、

返信の内容が、

夢から覚めた今でも、知りたい。

私が結婚すると言ったら、

何と言うのだろう。

好きな人のことを思い出して、

きっと、欲しい言葉はくれないだろうなと、

予想してみたりしました。


なんでこんな夢を見たんだろう。

朝からそこはかとない悲しさを身にまとってしまい、

動きづらいなぁとひとりごちるのです。

悲しさも、扇風機で吹き飛ばせるとよいのですが。

軽くないので、飛ばないのかもしれません。