朝日が登る前の薄明かりの中、長い長い廃墟の階段を上がった。所々錆びている手すりが手ひらに小さな傷をつけていく。携帯がなっていた。この世の終わりみたいなけたたましい音量で鳴らす、ニルヴァーナの着信音。私はそれを無視して、ひたすらに階段を登っ…
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