きらきらの中に

日記とか考えていることとか

隕石が落ちてくる街を眺める話

わざと、真っ暗にしてる部屋の中。パソコンの明かりは薄らと私を照らしていた。SLAYERとMEGADETHのCDをウォークマンに入れる。午後の紅茶のシトラスティーが、ひたすらに甘くて、辟易としていた気がする。読み込み中という文字をパソコンが表示している。時…

眠る前の考え事

誰もが目をそらすようなこと、例えば道の上で動かなくなった猫とか。昨日そういえば、お兄さんと二人でいる時に見かけたのだけれど、二人して、斜め前の学習塾の看板を必死に見つめて、目をそらしたりしていた。信号待ちの間、ずっと見ていたのに、塾の名前…

DAHLIA

少し遠くの町のスタジオまで出掛けた。お兄さんは少しお酒を飲んでいた。いつか、DAHLIAを弾けるようになろうねと言われた。帰りの車の中で聴かせてもらった。とてもかっこよくて切なくて、素敵な曲だと思った。その後、お兄さんの家にギターを置き、ラーメ…

それだけのもので、

世界にミサイルを、落とそうとする国と、落とされそうになってる国があって。まぁ、両国ともニュースが賑わっています。それでも私は、朝方に眠りにつき、バイトへ行き、体調が悪い友だちの心配をしていました。小学生の頃、平和集会というのが行われていて…

ラーメンの話

スタジオ、練習終わり。一時間近く立ち話。その間に、お兄さんは、丁寧にギターを磨いて、ハードケースにしまった。スタジオ番のお兄さんとも、少し話した。いつも気さくで、本当に優しい。それからしばらく、お兄さんと二人で、これからのことを話していた…

寝言

花曇りが過ぎて、ついに雨になった。薄く水を張った道路に、花びらが浮かぶ。私は街灯を頼りに、ふらふらと歩いていた。コンビニで買うソフトクリームだけで生活していた。お兄さんが好きだと言っていたからかもしれない。それだけは喉を通った。道端に、チ…

白の靄

一目みれば、泣いてしまうような桜だった。手に持っていたパンも、隣にいる友人も、全てが一瞬で桜に奪われ、遠くに連れていかれる。ポケット中の携帯には、先輩からのメッセージが届いていた。あの景色の中で、私はどれだけのものを掴み、それ以外を取りこ…

後ろ向きに側転をする

何も悪いことは無かった。朝からギターを弾き、練習へ行き、その後ラーメンをご馳走になり、お喋りをして帰ってきた。なのに、なぜか眠たくて、頭が痛くて、お腹が痛くて、生きていることが許されている感じがしない。早く眠ってしまえば良いのに、それすら…

マルティーニ

My Bloody Valentineのsometimesを聞きながら湯船に少しずつ沈んでいくと、まるで死んでしまうような気がした。なんとなく、透明になりたくて、ご飯の量が、ほとんど無くなっていた生活。水曜日の練習のあと、お兄さんとラーメンを食べた。その後、私はチョ…

ベランダと洗濯機

季節は3月の初め、気温は2度前後だった。コンビニから買ってきたビールと缶チューハイを持って、ベランダへ出た。暖かい部屋にいた私たちの息は白く染まる。そのうちタバコを吸いだしたので、息が白いのか、煙草の煙が白いのか分からなくなってしまった。窓…

カレー

日付が変わって暫く、私はただ蹲っていた。二月が終わり、三月が始まっている。高校の部活の人達と集まり、だらだらとご飯を食べた。元々六人いた部活の面々だが、今日集まったのは四人だった。私と、友人と、部長と、もう一人。薄利多売を謳い文句にしてい…

ゼリー

朝から、得体の知れないもに責められ続けるイメージが拭えない。起き上がらなければ、そう思えど身体を動かせない。そのうち、怠け者、そんなふうに言うその声は大きくなっていく気がした。それでも、バイトには行った。行くと、友だちがキティちゃんのゼリ…

後日談

引き出物のカタログを捲り、しばらく考えたあと、真っ黒のマフラーを選んだ。いつか首を括って死ぬ時は、これを使うと思う。

前夜

I'll never be able to give up on youSo never say good bye and kiss me once againあたしは絶対あなたの前じゃさめざめ泣いたりしないでしょこれはつまり常に自分がアナーキーなあなたに似合う為現代のシド・ヴィシャスに手錠かけられるのは只あたしだけ…

1時間半

お兄さんは、コンビニやスーパーへ寄ると、「なんでも好きなの持っておいで」って言う。だから私は帰りの車の中で、ほうじ茶チョコと、抹茶のポッキー、代わる代わる食べていた。帰るまで1時間半くらいかかるし、そのお供にと、お菓子が二つ。何となく、Paul S…

朝の光と

ランディー・ローズが、お兄さんのiPadから流れていた。テーブルの上に並ぶ空の缶ビールは何本になっただろう。カーテンの隙間から仄かに薄くなるブルーが覗いた。ギターケースの上で、小さな紙の切れ端に、注意点が書き込まれていく。和紙のような質感。お兄…

幸福論

夕日が刺す部屋で、私は君を待っていて。少しだけ暑くて、窓を開けてみる。風が吹いて、しばらくすると、日が落ち込んでいくので寒くなる。そのまま肌寒いような空気に微睡む。水滴沢山つけたペットボトルからお茶を飲んで、それからパタリと倒れて眠る。起…

東京

「東京に行こう」と、友人は言った。それが、観光としてなのか、上京するということなのか、それらは、彼女から発されるまでの間に綺麗さっぱりと省略されていた。コンビニの窓の向こうには、仰々しいほどに空が赤く焼けてる。「向こうでバイトして暮らそう…

空の上の人

死んでしまった人が、生きていた頃、最後に作った曲を聴いた。私はその人のこと、何も知らないけれど、曲を聞いている。本当の終わりは死ぬことじゃないと知っているけれど、出来れば死なない方がいいことも、同じように知っている。電気ストーブの前で、低…

黄色の街

朝日が登る前の薄明かりの中、長い長い廃墟の階段を上がった。所々錆びている手すりが手ひらに小さな傷をつけていく。携帯がなっていた。この世の終わりみたいなけたたましい音量で鳴らす、ニルヴァーナの着信音。私はそれを無視して、ひたすらに階段を登っ…

空白に見つめられた

生後三ヶ月から幼稚園くらいまでを過ごしていた街。私は、茫漠とした幼少期という表現が好きだ。優しい灰色の靄に包まれて、ゆっくり明けていく空を眺めているような、もしくは、卵色のタオルケットに包まって、夕方の西陽に照らされているな、そんな写真1…

約束

今後お互いが音楽してたらまた同じステージに立とうね私の携帯に表示されたメッセージ。先輩からだった。静かで、責任なんてどこにも無くて、確定していない未来に向けられた言葉。それでも、芯の通った一文で、背筋を正される。この人は、いつだって絶対と…

その差、60cmに

地元のバンドの先輩に誘われ、ライブへ。フロアから、ステージまで。それが、月日なのか、運なのか、努力なのか、思い、なのか。私には分からなかったけれど、泣いてしまった。悔しさとかじゃなく、純粋に、演奏に圧倒されて。マイクスタンド倒してしまうほ…

装苑

クリサンセマムのリング、鈴蘭のピアス、友だちがくれたダイアモンドのネックレス、ブラックワンピースに、レースアップのハイヒール。私のことを守っていてください。冷たくて綺麗なものは、護身用の特別仕様。真っ白のBABY-Gの腕時計、真っ黒のパーカー、V…

1年の始まりの夜に

行き交う人。賑やかな屋台。寒くはなかった、あちこちから湯気。笑う人々の口元も白く霞んでいる。忙しそうな巫女さんたち。どこかのテレビ局のカメラ。隣で、彼氏の愚痴をこぼす友だち。全てが愛おしくて、全てが今にも無くなってしまいそうで、私はしゃが…

共感につき

最近あまりに傷つくので、共感することを、初めは無意識的に、最後には意識して、サボっていた。いつだって人との関わりで悩んでいたし、ずっと苦しかったから。人に意識を向けず、自分と一人遊びに興じた。そんな時、ギターのお兄さんが、「今日、練習のあと…

相違する夢

私は下着だけの格好で、ストーブの前に三角座りをしていた。近くのテレビで紅白が映されていて、好きな人は私の隣にやって来ると、みかんを食べながら、「あ、SMAPだね」と呟いた。「そうですね」と返事をした。笑顔で歌い、踊る彼らを見ながら、私たちは何故か…

緩やかな

「もうすぐ今年が終わるね」と、ギターを丁寧に柔らかい布で磨きながら、お兄さんは言った。12月19日の、午後10時のこと。私は寒くて、セーターにコートを着ていたのだけれど、薄い長袖一枚のお兄さんは、季節外れにも、暑いなぁと呟いた。私の部屋に、ずっと…

痛み止め

桜を見上げる春が過ぎて、雨を睨む梅雨を明けて、花火を見あげた夏が終わり、雪を望む冬になった。季節は巡り、お気に入りのもの達は、少しずつくたびれていく。体重は何故か10キロも減った。安定剤も眠剤も、もう多分使うことは無いんだと思ってる。一年前…

吐息

私は友だちの横顔を見ていた。すぐ近くにいるけれど、彼女がもう、とんでもなく遠い場所にいることを、私は諦めながら理解していた。煙草を吸う横顔は、いつ見ていても綺麗だった。多分どんなに傷つけられようと、許してしまうような、少し怖い美しさ。「ナナ…

留まる

白い腕時計を買った。遠くに移り住んだ友だちと、久々の電話だった。友だちに、肌の色が白いから、白色の物が似合って良いねと言われた。大学までの道のりを、毎日自転車で通っているという友だちは、Twitterに載せていた写真の中で、一際目立って健康的な肌…

戸惑いへ

誰か知りませんか?夜明け前、夜ふかしの後、うっかりしていたうたた寝から覚めた人、車のドアを開いて、ひんやりとした空気に驚きつつ、しんとした空の紺色を、胸いっぱいに満たす時。ふと息をつき、車の中には、隣心地よい人が寝息を立てていて、今登ろう…

慈しむ

すっかり昼と夜が溶けてきた。ねぇ、素足で駆けていたあの頃は、もう少し壊れていた気がする。お兄さんに言われたこと、騙されたと思って信じてみている。生きていくことに、必死。携帯代の支払い、ことごとく忘れているけど、美容室の予約は忘れなかったり…

変化と恒常と

シンプルな服しか着なくなった。無地のシャツにスキニーやパーカーばかり。突然服の系統が変わることはあれど、ここまでの変化は少し以外だった。それでも何故か、お兄さんには、可愛くなったねと言われていたらしい。らしい、としか表記できないのは、友だ…

終わりの夢

世界が終わる夢を見ました。友だちは、そんな時もバイトをしていて、オムライスを作っていました。私はそれを食べながら、友だちの母親が亡くなったことを聞きました。それから私は鳥になろうとしました。洋服を見つけて、何故かお兄さんのバンドのドラムの…

知らない街へ、四角い車で

私は紺色のワンピースを着ていた。もう、可愛い服は着ないと決めたのに。足元おぼつかない靴を履いていた。少し息苦しい、地下シェルターの中の、トンネルのような場所。オレンジ色の電球が上に点々ととついていて、私はそれに照らされていた。きっと触った…

シャンプーとピアス

シャンプーから始まる色んなものを、髪につけは流すことを繰り返した。最後にシャワーを浴びて、水を切る。ベランダからとってきたTシャツを着た私は、ふろーらる、な香りになっている。甘ったるくて、あまり好きな香りではないけど、髪も体も、酷く乾燥しや…

雨とアメスピが二本

雨の手前、立ちすくむあなたを見ました。ため息をひとつ。リハーサルは四バンド目に差し掛かっていて、扉のむこうから、音が漏れてきていました。近くにいた金髪のドラムのお兄さんは、腕立て伏せをしながら言います。「〇〇さんがいるのに、雨なんて珍しいで…

少し前のこと

午前10時20分。好きな人の家の近くのスーパーの前を歩く。背中にはギター、手には、3分の1程残った缶ビール。手短な溝を見つけて、ビールを流す。四時間前に開けられたそれに、炭酸っぽさは残っていなかった。昼前の刺すような日差しを反射して、きらきら…

夏の願い事を供養する

この夏にしたいと願って、でも実現する事はなさそうなことを、七月の最後の日に、書き出すことで、これを供養としようかなと思う。①友だちと、花火をしたい。一つ目のこの願いは、半分かなっている。昨日、友だちと花火をしたのだ。でも、したかった相手が違…

看板が自販機になる夜

今日もスタジオ終わりに、ギターのお兄さんとラーメンを食べていました。いつもとは違って、楽器屋さんの近くのお店です。私たちは、隅っこの席に座って、さっき私が楽器屋さんで買った、エフェクターの話をしていました。ブルースドライバーとチューブスク…

二日酔いのビール

三人で台所に立っていた。ギターを弾くお兄さん二人と私。今お風呂に入っている、ギターのお兄さんが上がってくるでに、冷えたビールと、焼きたての餃子、カップラーメンを作るためのお湯を用意しなくてはいけない。さっき、1週間冷蔵庫で寝かされ続けたカ…

長袖の私と七月

七月になった。私は未だ、長袖を着ている。扇風機の音だけは、鳴り止まずにそこにある。今日、ふと気づいたら、コード譜が読めるようになっていた。今までも、意味がわからないわけではなかったけど、タブ譜の方が、読みやすいなぁと思っていた。それが、突…

薄まりゆくもの

最近、過去最大級の人数で、ラーメンを食べに行った。六人。今までどれだけ閉鎖的だったか思い知る。その日はとても楽しかった。人見知りを克服できて、良かった。ペンタトニックスケールとか、教えてもらった。とても便利なものらしいので、いつか使いこな…

食べること、それから

しばらくまともな食事をしていなかった私の、久々の夜ご飯はラーメンでした。練習終わりに行く、いつものラーメン屋さん。ギターのお兄さんと一緒に食べました。運ばれてきたラーメン。店員さんにお礼を言います。お箸を割る音。そのときわたしがそれを口に…

一年前に

自殺未遂をしてから、もうすぐ一年になる。最近、大きな低気圧がやってきて、ものすごい量の雨を降らせているけれど、確か、私が死のうと決めた日は、今日に風を足した、台風のような日だった。あの日の私は、まだ正社員で、薬局の事務をしていた。なんとも…

悲しさを振り切って

私は、悲しくて、悲しくて、少し早めに出した扇風機の、「弱」のボタンを押して、そのままずっと、泣いた。出てくる涙は扇風機に乾いていくから気にならない。携帯を開いて、SNSに「もうだめだ死にたいー!」と、書き込んで寝ようとした。すると、好きな人か…

淡水の世界から

先日から続く鬱状態は未だに尾を引いています。引き金となった出来事は、まあなんとなく分かってる。一人ぼっちにされたような気がした。本当に怖くて寂しい。誰かに傍にいてと願うのに、誰のことも気遣えない状態の自分が怖くて、誰にも近づけなくなってい…

弱い季節

帰宅するなりベッドの上で足を投げ出して、そのままアルコールの入った缶をぷつりと開ける。小さな穴からいくつかの気泡が浮かんでくるのが見える。薄曇りの今日も、空は薄らと赤くなりかけていた。そのまま500ml飲むだけではどうしようもない気分なので、そ…

明日を探す

私の中の何かがコロコロと動く。冷たくて硬かったけれど、透き通っていて、たまにキラリと光るもの、右の指先にコツリとぶつかると、そのまま左の指先まで転がっていったり。足のつま先に重たく沈んでいたりもする。一昨日、ベースがとっても素敵で、お話も…